July 15, 2017 F フレンドリーマッチ 浦和レッズ vs ドルトムント

こんにちは、フットボール・ジャーナリストのHiroToです。

 

 7/15(土)は、埼玉スタジアムで行われた 浦和レッズ vs ドルトムントを、自宅でTV観戦しました。

   衝撃 の "モル"

試合の感想を一言で述べると、上記の通りー

ただ、ドルトムントは前日に日本に到着し、時差ボケ等を考慮すると、日本人として、日本サッカーを応援する身として、やはりレッズには最低限でも引き分けで終えられるようにしてほしかった試合。序盤はドルトムントがボールをキープし、浦和レッズが自陣でブロックを敷き、ドルトムントが出しどころを伺いながら探りをいれるようなスローな展開。ドルトムントは球際に強く、数センチ?!レベルでボールがズレると、たちまちマイボールを失うレッズの選手たち。曖昧さが排除され、緻密なパスのみが次の展開の、ゴールへの可能性を残すー

スローながら、引き締まった試合の中、先制したのが浦和レッズゆえ、さらに試合は本番モードさながらの、見応えのある試合へ。後半に入り、主役となった エムレ・モル が投入される。

後半の序盤こそ、槙野を中心に文字通りモルに隙を与えない。モルを起点に攻撃を開始しようとする縦パスを入れた瞬間に体を寄せ、自由にさせない守備は、特筆に値するだろうー  ただし、それを試合終了まで続けられた場合のみディフェンスとして称賛されることを改めて思い知らされた浦和レッズ

モルのワンプレーが流れを変える。中央やや右サイドで後方からのパスに対して、槙野を振り切り前を向いたプレーは、才能の片鱗を多くのファンの脳裏に焼き付けるのに申し分ない衝撃のシーンだった。ここから、徐々にリズムに乗ってきたモルがついに1点をもぎ取る。

目を引くようなフェイントを繰り出したわけではない。ペナルティエリア侵入と同時に右前方にドリブルの進路を取り、体を寄せてこようとする槙野に身体さえ触れさせないモル。スピードに加え、ステップワークと身のこなしは、これから数多のゴールシーンを想起させるのに十分なインパクトを残した。

ただし、彼はまだまだ19歳と若い。序盤に目についたショートバスの乱れや状況判断に対しては、まだまだ改善の余地があるだろう。

シュールレの決勝点も、「モルのパスミス」から生まれたものだ。もちろん、最後の時間帯に、チャレンジのパスを試みた選択自体は不適切ではない。見逃せないのは、チャンスを確実に得点するシュールレの決定力。GKの肩越しニア上段は、キーパー泣かせのDead Spotだ。ただ蹴りこむだけではなく、冷静にあのコースに流し込める判断・技術は、日本もジュニア時代から身に着けるために定型化すべきシーンだろう。

 

スタジアム:埼玉スタジアム2002

フレンドリーマッチ浦和レッズ 2 vs 3 ドルトムント

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